佐藤ちひろ展「アンデルセンの世界」2005/12/23 20:20

ヒルサイドテラスで今日から27日までの佐藤ちひろ展。
LMCのTさんとNさんと3人で行きました。

まず目に入ったのが、ドロンワークで 「H」「C」「A」と Dove Eye でアンデルセンの頭文字を浮き上がらせている白木の額。厚みが5cm程で、向こう側とこちら側にガラスが入っていて、透けるようにできています。素敵です。
同じ額で、お家の刺繍。これも窓を、ドロンワークで作っていて、透けています。

麻糸を10本並べてしまえるという細長い横長の箱。「みにくいアヒルの子」の冒頭の文章をサテンで刺してあって、横にはグレーのアヒルの子。刺したあと、糸を刈り込んでビロード状にしてあって、ひよこのもわもわの質感を表現していました。

裸の王様はトランプのカードケース。こちらは線画。アウトラインだけだったかな?

ハガキにもなっていた六角形の箱6個。雪の結晶が3色つかって段染めのような感じにあらわしてありました。色の組み合わせ3組。2個は同じ組み合わせなのに、置き方で6種類あるように見えます。

火打石。市松模様を背景に線だけの犬の刺繍。市松は斜めのサテンです。
焦茶色の小さめの宝石箱で、上は蓋でリングケース。下は抽き出し。把手は小さな輪っか。

「錫の兵隊さん」はハートの箱で、ブリオンのお花にかこまれたバレリーナのシルエットの刺繍。被せ型の蓋。

何のお話だっけ?鶏の刺繍の半円の箱。直径を下にして立ててあったのですが、直径はちょうつがいになってつながっていました。半円周の中央内側にマグネットが付けられていて、うまく、ひたっと閉じるのがすごいです。

ひな菊は、四角い茶色い箱で、四角が2重になっている止め方。止め具にひな菊の刺繍。

「親指姫」はサイドの4面にひきがえる、さかな、紋白蝶、モグラが刺されていて、上の把手にあの、一つ穴お花形貝ボタンが付けられていました。蓋をあけると中の4サイドがぱたっと広がって、一つの内側にツバメの刺繍。

「あざみ」はとっての部分で表現。刺繍は、なんだっけ?

「マッチ売りの少女」はシャンパンボックス。内側の側面にクリスマスツリーの刺繍。被せ型の蓋には大きな窓。これはかなりの数の糸を抜いて、残すのがほんのちょっとのドロンワーク。なんともすごいアイディア。蓋がしてあると窓の内側にクリスマスツリー。あけたら、クリスマスツリー。

先生に伺ったら、構想は昨年から、製作は今年の夏頃から、とのこと。夏からで、こんなに沢山出来てしまうのですね。

HCAのドロンワークを見て、糸の抜きかけの麻布を思い出しました。
やらなくちゃ。1月15日までですもんね。(2005.12.19.参照)